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去り行く1999年・・・

 今年もあと2ヶ月で終わろうとしています。日本人には、いろいろな話題がありましたね。
 
 まったくのホラ話に終わったノストラダムスの大予言。巨大隕石が落ちてくるとか、衛星(カッシーニ)が落ちてくるとか。本気で心配している人もいましたが、多分巨大隕石が落ちてくる確率より自分が車にはねられることの方が確率は高いはず。皆さんもまず身近なところから気を付けましょう。また、7の月は7月だといってみたり、あれは旧暦だから8月のことだといってみたり。予言者ならその時の暦くらい分かっていてもよさそうな・・・と思うのは私だけでしょうか。日本では何年も前から、エイズが大流行するとか、未知の病気が大流行するとか、いろんな世紀末破滅説が飛び交いました。本当に書かれていたものなのか、まったくのテレビ用につくられた話なのか、どちらにしろ、結構な想像力かもしれません。
 まあ、長い人生の中の1年に彩りを添えてくれたことには感謝したいような、人騒がせなような・・・。
 
 と、日本では予言や世紀末関連の話題やテレビが多くありましたが、結局、破滅しなくて良かったですね。
 正直、信じていなかった人も、実際に今破滅してもらっては悔いが残ってしまうでしょうから。
 「破滅しなかったんだからこれからは前向きに考えていこう」というのもけっこうですが、せっかく1999と数字の上ですが節目となりそうな年。希望に満ちた未来を想像することも楽しいけれど、中教研もあるけれど、少し振り返って見ることもいいかもしれません。(復習じゃないですよ)
 過ぎた時間を思い出すのもまた、楽しいものです。
 
 昨年は甲子園の横浜高校と横浜ベイスターズの優勝と野球の話題で横浜が盛り上がりました。長野には冬季オリンピックがきました。全国的なニュースはテレビがたまに思い出させてくれますが、それぞれの中でもいろんな事があったはずです。咋年に限らず、昔に戻れば戻るほど、なつかしさも増えるでしょう。
 
 良かったことも、悪かったことも、時間が経てば思い出という言葉に変わります。
 
 自分のアルバムを見るのもいいでしょう。
 
 お父さんお母さんの学生時代のアルバムを引っ張り出していろいろ聞いてみると、とても困った顔をすることがでてくるかも。
 
 思い出にふけることも私達にとって大事なことではないでしょうか。堅苦しく反省することばかりでなく、気楽に過去を振り返ることも、時には未来へのよき糧となる場合もあると思います。
 
 忙しい世紀末を少し忘れて、本当に忙しい12月を迎える前に、今日あたりアルバムを開いてみては。

J-PRESS 1999年 11月号