本が好きです。下世話な週刊誌から聖書まで、何でも読みます。
 そういえば、《今月のおすすめ》^＊で紹介されているエデンの東は、旧約聖書の創世記、第3章から第4章あたりのカインとアベルの物語がもとになっています。創世記には他にも第6章からはノアの箱舟の話が、第11章にはバベルの塔の話も出ています。機会があれば読んでみてください。
 
 閑話休題。
 
 もちろん漫画だって読みます。最初に読んだ漫画は何だったか、もう覚えていませんが、初めて買ってもらった漫画の単行本は、祖母が買ってくれたドラえもん第6巻だったことは鮮明に覚えています。以来、多くの漫画を読んできました。
 漫画にも科学やスポーツ、日本や外国の文化や歴史、政治・経済というように、さまざまな話題が出てきます。「YAWARA!」で柔道好きになったり、「るろ剣」で幕末・明治維新に興味を持ったり、「動物のお医者さん」で獣医を志望する人もいるでしょう。もちろん漫画ですから誇張表現や誤魔化しがあります。でも、いろんな世界を面白く見せてくれて、興味を持つきっかけになるなんて素敵じゃありませんか。
 
 「漫画ばっかり読んでないで、真面目な本を読みなさい」と言う人は、普段から真面目な本をいっぱい読んでいるのでしょう。でも、急にそんな人のまねはできません。まずは手頃な漫画から読書を始めてみましょう。
 
 100冊読んで1冊、読んで良かったと思える本に出会えれば充分幸せだと思います。是非ひとつでも多くの幸せを見つけてください。
 
 
＊ 当コラム掲載時のJ-PRESSには《今月のおすすめ》というコーナーがありました。