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言葉の力
青山

<問題>
 次の中から自分が口癖になっているものを選んでください。
 『大変や、任せて、できる、できない、大丈夫、いややなあ、まいったわ、だめや、やれるわ、無理や、やってみよう、だやい、ありがとう、うれしい、がんばる、損した、元気元気、やった!』
 
 言霊(ことだま)とは何かご存知でしょうか? 古代、ことばにやどると信じられた霊力です。簡単に言えば、日頃気軽に使っている言葉にも、人の心を動かし、人生を左右するような不思議な霊力を持っているということです。いつも「いややなあー」とか「だやーい」などいわばマイナス感覚の言葉ばかりを使っていると、自分自身に暗示がかかり、すっかりダメ人間になっていき、その気力の無さは周りにも悪影響を及ぼします。反対に、「ありがとう」、「頑張る!」などのプラスの言葉が多い人は、自然に自分や自分以外の人にもそのエネルギーを与えることになり、周囲をも明るくします。典型的な例を挙げてみます。
 
例1
母「もうすぐテストあるんだって?」
A「う~ん…、なーんもしてないし、今度もだめやわ。」
母「なーん言うとるがいね!今からでもやられま!!(怒)」
A「うるさいなあ~、今からしたって無理やわ!もう寝るわ!(怒)」
 
例2
母「もうすぐテストあるんだって?」
B「うん。自身ないけど、やれるだけ頑張ってみるわ。」
母「偉い偉い。あんたなら大丈夫や。その調子で頑張られ、応援しとるよ。」
B「うん、ありがとう。さあ、勉強するかな!」
 
 例1と例2の違いが分かりますか?何気ない会話でも、プラスとマイナスの言葉によって、その場の雰囲気が変わってしまいます。皆さんは、AさんとBさんのどちらのタイプですか?もし、良い結果を望むなら、Bさんのように、自分ばかりでなく、人にかける言葉にも気をつけましょう。人が元気が出るような言葉を選ぶのがコツです。そのためには、自分が言われたらうれしいかどうかを考えることが大切なのです。
 
 問題の結果はどうでしたか?プラスの言葉とマイナスの言葉、皆さんはどちらの言葉が多かったですか?

J-PRESS 2000年 4月号