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減量の作法
深田

 桜の開花宣言も聞かれ、いよいよ春本番。「花より団子」で風流をめでるよりおいしいものを食べたいと思うのは私だけではないはず。でも、そのときに注意すべきは体重の増加です。
 体重を減らすことが、いかに大変で困難なことなのかは、女性週刊誌などが、十年一日のごとく、特集を組んでいることでもわかります。
 
 ところが、私は成功したのです。今から8年前、体重を40キロ減らすことに成功したのです。
 
 「他人の自慢話は、聞きたくない、読みたくない」ことは十分承知しながら、今回は私の自慢話です。
 
 私が最後にダイエットに取り組み始めたのは、平成2年。ある日、サウナで一汗かいたあと、体重計に乗ると89.6キロ(ちなみに身長は自称160センチ)。ついに大台突破寸前。目の前の鏡に映し出された姿は見るも無惨。一大決心せざるをえない状態でした。
 物心ついたときから肥満児だった私は、それまでにも、色々な方法で何度も減量にチャレンジしましたが、ちょっと体重が減ると安心し、リバウンドして挫折することのくり返しでした。
 
 そこでたどり着いたのが「1日の消費カロリー以上のカロリーを摂れば、その分太る」という単純な理論でした。
 まず、身近な食べ物のカロリーを覚えました。
 例えば、ご飯軽く1杯が80キロカロリー、植物油大さじ1が80キロカロリーというふうに。
 そして、1日の摂取カロリーを決め、食べたものをすべて書き残すようにしました。また、毎日同じ時間に体重を量ってそれもメモしました。
 
 この書き残すという行為は、目の前にある食べ物に何気なく手を出してしまうという習慣に対して有効なブレーキになりました。
 
 ダイエットを開始して最初の2~3週間は、体重計のハリはほとんど変化しません。「体重計が壊れているのでは」と考えてしまいます。減量に失敗するのは、大部分がこの辺で止めてしまうからです。
 ところが、3週間を過ぎたあたりから、1キロ、2キロと減っていくときのうれしさ。体重計に乗るのが楽しくてたまらなくなります。
 
 しかし、その間にも、つい飲みすぎ食べすぎて、たちまち2キロ増えるくやしさ。
 そんなことを繰りかえしながら、6年かかって、なんと40キロ減量となってしまったのです。
 ちなみに現在は、3キロほど増えて52キロ前後で安定しています。
 
 最後に、減量を成功させるための秘けつを3つ。1つ目は、自分自身が危機感を持つこと。2つ目はあわてず長い時間をかけること。そして、1つの目標をクリアしたら、自分をほめること。
 
 もっと具体的な話は、機会があればそのときに。

J-PRESS 2004年 4月号