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私の健康
藤浪

 体脂肪率30パーセント!
 
 これは、5年前にとあるトレーニングジムの体重計で計測した私の体脂肪率である。「えーっ、そんなはずはない。これじゃ、女性の体脂肪率より上じゃないか!! これはなにかの間違いだ。」もう一度、体重計にのってみる。体重計の示す体脂肪率は、無情にもやはり「30パーセント」。
 
 友人はこのときの私の愕然とした表情を今でも覚えているという。その日、私はあまりの衝撃にランニングマシンで走りに走りまくったが、体脂肪率にさしたる変化はなし。確かに、それまでの不摂生を一日で取り戻せるはずもなく、むなしく家路につく。
 
 さて、これからがダイエット成功秘話となるかと思いきや何の対策も講じることなく月日は過ぎていったのだった。
 
 この衝撃的な出来事からおよそ4年後の昨年6月のこと。健康診断の結果を見て再び愕然とする。診断結果に見慣れないコメントが載せられている。「わずかに脂肪肝が認められます」と。「脂肪肝ってなんだ?」
 
 これまでの診断結果では、ずっと血中の中性脂肪値は高かったのだが、特に気にもとめなかった。高かったとはいえ一応、基準値内だったからだ。しかし、今回はその中性脂肪値も基準の枠を大幅に越え、しかも「脂肪肝が認められる」とは。
 
 「もはや、この状態を放置しておくことはできまい。何か手を打たねば。」そう考えた私は、まず情報収集から始めた。その結果、重大な事実が判明した。なんと、中性脂肪が増え脂肪肝になると疲れやすい、だるさが抜けない、いつも眠いなどの症状がでるとのこと。
 
 これはまさに、これまでの私の体調を物語っているではないか! 「そうだったのか。もっと早く教えてほしかった。毎日のように『なんかテキナイのー』と言っていたのは中性脂肪のせいだったに違いない。」 中性脂肪値が高いことの弊害はそれだけではなかった。なんと、動脈硬化を引き起こすことにもなるらしい。
 
 何か対策はないものかと考えた私は、健康診断結果に改善のポイントなるものも記されていたことを思い出した。
 
 早速、健康診断結果を取り出して見てみる。「なになに、『体を動かす習慣を身につけましょう。息がはずむ程度に一日20分。』これだ! 毎日ウォーキングを20分やるぞ!!」
 妻もやる気満々で、一緒にウォーキングを始めることになった。
 
 さあ、この結果やいかに!

J-PRESS 2005年 12月号