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ネはネズミのネ
石川

 あけましておめでとうございます。
 
 1月号のコラムを書くこととなり、干支ネタだけは安易だからやめておこうと思ったのに何も思い浮かばず、結局干支ネタです。ごめんなさい。
 
 ネズミといえば、みなさんどんなイメージを持っていますか?
 最近の報道で某ファストフード店の厨房をネズミが走り回っているなんてのがありましたが、この場合のネズミは不潔の象徴のようです。
 しかし、七福神のひとり、豊穣や金運の神様である大黒様の使いがネズミだと言われていることもあり、福を招くものという印象もあります。
 
 また「ネズミ算式に増える」といった表現もあるように、子孫繁栄の象徴のイメージもあります。ひと組のオスとメスから子が産まれ、1ヵ月後にはその子らからさらに子が生まれ、同時に最初のひと組からも新しい子が産まれ…と爆発的に増えていきます。
 しかし、人間も負けていません。世界人口は、昨年66億。2050年には100億という予測もあり、まさに人口爆発。
 
 ここで時間を巻き戻してみましょう。大きな桃や光り輝く竹から生まれた人は例外として、1人の人間には2人の親がいます。その親にもそれぞれ2人ずつの親がいます。当然ですね。現在だと平均25歳ぐらいで子が生まれるんだと思いますが、昔は平均寿命も短く十代で親になるのも珍しくなかったようですから、平均20歳で子が生まれると仮定しましょう(少し数学っぽいぞ)。この場合、現在20歳である1人の人間からさかのぼると20年前は2人の親がいて、40年前は4人の祖父母、60年前は8人、80年前は16人、100年前は32人、200年前は1024人、500年前は3355万4432人、千年前は1125兆8999億0684万2624人の御先祖様が存在したはずです。しかし、その頃の世界人口は多くても3億人との説が有力ですから矛盾します(背理法?)。つまり、誰かの祖先と誰かの祖先はほとんど重複していたと考えられます。
 
 ∴人類みな兄弟 (おっ数学だ)
 
 1万年と2千年前から愛してる♪なんて歌が流行っていますが、千年もさかのぼれば「My御先祖 is your御先祖」状態なわけで、そう考えると国家間や民族間で争うことなど本当に無意味に思えてきますよね。
 
 2008年が争いの無い平和な一年であれば良いなと思いつつ、ネズミって狭いケイジで飼うと激しく争い始めるという話を思い出しました。もしかすると、人間にとって地球というケイジは、すでに狭すぎるのかもしれません。

J-PRESS 2008年 1月号