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暖冬
木村

 先日、あるテレビ番組にゲスト出演していた、ジャニーズのグループの一人(29歳らしい)がこんな発言をしていました。「え?ジャニーズって、ソロの人いるんですか?」 うーん、はなまるマーケットで司会をしているあの人は、そっか、グループだし、ソロといえば、田○俊彦とか近○真彦の時代まで遡るのか。現代の人たちには分からない世代なのかな、なんて思いながら聞いていました。それから、「ジャニーズって、もと野球チームだったんですよね…って、ウィキペディアに書いてありましたよ」 え?自分が所属する事務所のことなんですけど、その歴史もウィキペディアで知ったの?笑
 
 かく言う自分も、最近のコラムのネタは、このウィキペディアに頼ることが多いです。とりあえずどんな項目も、きちっとした文章で説明がなされており、いわゆるWeb百科事典というものらしいのですが、だれかが追記したりもできるのでしょうか。そうなると、信憑性というのはどうなのかな、などと考えてしまいますが、まぁ、個人が情報収集に使う程度ならば、十分なのでしょうね。ただ、いつぞや国会で用いられる資料に、ウィキペディアをそのままコピーして問題になったものがあるとかないとか。
 
 今回、本当は「暖冬」をテーマに書こうとしたのですが、ちょっと話題が逸れてしまいました。さて、この冬のお天気、当初の長期予報では、かなり寒い冬になるはずでした。北陸地方では積雪も早くて、年明け早々、あと何ヶ月続くのかなぁとうんざりしていました。ところが、立春の今日現在、かなり暖かな毎日が続いています。なぜこんなに違うのでしょう?
 
 エル・ニーニョ現象(ウィキペディアより抜粋)
 
 エルニーニョ現象とは、東太平洋の赤道付近(ガラパゴス諸島付近、あるいはペルー沖とされることが多い)で海水温が上昇する現象。これは南東貿易風の弱化に対応して現れる暖流(エルニーニョ海流)によって発生する。数年に1度、この海水温の上昇現象が大規模に発生し、太平洋東部の広範囲に及んで、ペルーの大雨や南米西岸の大不漁、さらにオセアニア・アジア・北米にまで波及する天候の異常が報告されている。例えば、アマゾンでは内陸の気圧低下により大西洋からの暖かく湿った空気が流れ込んで高温・多雨となるほか、中緯度の日本においても夏は梅雨が長引き冷夏、冬は西高東低の気圧配置が安定せず暖冬となる傾向がある。
 
 たしか、昨年の夏の異常気象は、ジェット気流の蛇行が大きく影響しているとのことでした。いずれにせよ、こうした気候の変化の原因は、地球規模の大きなお話なのですね。さて、使わない電気をこまめに消したり、自動車のエンジンを切ったり、些細なことでも大切に続けたいですね。

J-PRESS 2013年 2月号