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カは勘違いのカ
石川

 4月といえば新年度の始まり。進級、そして入学おめでとうございます。
 
 いろんなものが新しくなるこの時期、新しくなった歌舞伎座の話題をテレビ番組で取り上げていました。字幕には大きく「歌舞伎座?落とし」の文字。それを見て、何年か前に杮(こけら)落としの「杮」という字は、果物の「柿(かき)」とは違う文字だと初めて知った時、すごく驚いたことを思い出しました。
 
 考えてみれば、ずっと勘違いしたままでいて、何かのきっかけで自分の間違いに気づき、恥ずかしい思いをすることって、結構あるような気がします。
 
 映画が好きでよく観ますが、古い洋画の最後に出る「fin」をずっと「フィン」だと思っていました。高校の時にそうじゃないと知ってビックリ。
 
 小さい頃は、ニュースで「汚職事件」と言っているのを「お食事券」だと思っていました。すごい高級料理と引き換えに頼み事をするんだろうと信じていたんですが、同じ勘違いをしていた友達も多いので、ちょっと一安心。
 
 最近はケータイやウェブからっていうのが多いですが、昔は懸賞の応募といえばハガキが定番でした。「応募は官製ハガキで」と聞いて、手作りではない「完成ハガキ」のことだと信じていた少年時代。夏が過ぎ、風あざみ…
 
 テレビニュースのお天気コーナーではお姉さんが「ハロー注意報」。外国人に話しかけられるかもしれないから注意しましょう、っていうことだと思い込んでいたのは当時の自分に喝!
 
 お天気といえば「台風一過」を「台風一家」だと思って、大小の台風が同時襲来することだと思ってました。これは同じ勘違いしたことある人多いんじゃないでしょうか。大きい台風がお父さん、小さい台風が子どもたち…。
 
 小学生低学年の時、初めて将棋を教わってからしばらくの間、「香車」を「こうしゃ」と読んでました。教えてくれた友達が、そう読んでいたんだから、仕方ないよねと言い訳。
 
 中学2年の春、席替えで窓際の席になった時、隣の女子と何度も目が合うので、「なんで、いつもこっちばかり見てるの?」と聞いたら、「外の桜を見てただけ。別にあんたを見てたわけじゃない」との答え。ごめん、勘違い。

J-PRESS 2013年 4月号