城西セミナー城西セミナー

机上旅行クラブ
木村

 先日、所要で愛知県へ出かける機会がありました。場所は愛知県刈谷市、名古屋から東へ約25kmの場所です。終了予定が21時ごろだったため、日帰りをするとなると、帰りの電車はどうなるかな?と、おでかけネットで検索。21時以降出発で調べると、どこかの駅で6時間ほど待たされ、高岡に着くのは翌朝の6時台とか。30分早めてみると、京都まで行って乗り換えると帰れるらしい。さらに30分早めて検索、名古屋を20時20分に出ると、23時28分に高岡に到着するそうです。しかし、途中退席や、慌てて帰ることはしたくないので、だとするとやっぱり車かな。
 
 インターネットがなかった子供の頃は、JRの時刻はダイヤ改正の際に作成される、大きな紙に、高岡駅の時刻と、乗り換えて大都市へ向かう時刻が載っているもので知りました。もう少し学年が上がると、書店で全国の鉄道の時刻が乗っているものが売られていることを知り、わくわくして見たものです(笑)。しかし、どこかの駅で朝まで待たされて乗り継ぐとか、名古屋から帰るのに京都まで行くというのはおでかけネットで初めて目にしました。そして、出発前日の夜になって、金沢止まりの特急「しらさぎ」が、もっと遅くまで何本もあることを知りました。さっそく予定を見直し、金沢駅まで車&そこからJR利用に変更しました。
 
 金沢止まり。JRの特急電車が全盛のころ、富山―大阪を結ぶ「雷鳥」、富山―米原を結ぶ「加越」、富山―名古屋を結ぶ「しらさぎ」が、少しずつ金沢止まりに変わっていきました。「雷鳥」は今は「サンダーバード:Thunder(雷)Bird(鳥)?」に名前を変えつつ、金沢止まりのもの、金沢から和倉温泉へ行くものが主流となり、富山へは少ししか来ていないそうですね。雷鳥って、富山県の県鳥だった気もするのですが(笑)そしてこれらの特急の形態も、北陸新幹線開業とともに大きく変わるのでしょうね。
 
 新幹線。私は鉄道好きなので、今回、数年ぶりに米原駅で新幹線に乗り換えるのも楽しみのひとつでした。当時、米原駅は、新幹線で唯一、高架ではない地上駅。ここの駅だけは、今も変わっていないようでした。そして東海道新幹線は、やはり人の数、人の流れ、空気感がまったく異なります。北陸新幹線開業まであと一年、あの雰囲気が高岡にもやってくるのでしょうかね。そして、1時間あたり10往復の「のぞみ」号が約90分で東京―名古屋を結ぶ東海道新幹線には、現在はリニア中央新幹線構想が進んでいるそうです。実現すると、東京―名古屋が約40分、その頃、自分は何をしていて、一度は乗る機会があるのでしょうか。

J-PRESS 2014年 3月号