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健康より団子!?
小野

 花見の見頃を逃したなぁなんて思っているうちにゴールデンウィークがやってきました。この時期を楽しみにしている方も多いでしょうが、花粉症の私は連休が過ぎた頃に症状が治まるので、早く連休が終わってほしいと毎年願っています。
 
 先日、我が家の愛犬に予防接種の案内が届きました。犬も注射と聞いたらやっぱり落ち込むのでしょうか。
 
 小中学校で一番嫌な行事といえば私はマラソンと注射でした。今でも両方苦手です。健康に良いと分かっていても嫌なものは嫌なのです。
 
 そういえば、小さい頃、痛いっていう感覚がなければいいのにと思ったことがあります。そうすればケガをしてもつらい思いをしなくてすむし、注射も平気になります。しかし痛いという危険信号がなければもっとひどい怪我をしたり、病気の初期症状に気づかず取り返しのつかないことにもなりかねません。
 
 そう思うと、沈黙の病といわれるような痛みや苦しみがないまま進行していく病気の恐ろしさも納得できます。
 
 先日、健康診断に嫌々(採血で気を失いそうになるのがつらい)行きましたが、体に異変を感じていたら喜んで(?)行っていたかもしれません。結果はある意外な生活習慣病が見つかり、大事に至る前に改善策をとることになりました。
 
 体は病の器なり と言われるとおり、どんな病気にかかるか分かりません。今は健康そのものでも、いつ難病、奇病に襲われるかもしれません。私もある年、風邪かと思ったら、それがつらい花粉症の始まりでした。花粉症で苦しむのも大変ですが、癌や脳梗塞ともなればもっと深刻です。
 
 だからこそ健康診断や予防策は大事だと分かるのですが、病気やケガをするまで自分は大丈夫だと思ってしまうのは人間の悪いくせなのでしょうか。私の先輩が、肥満を指摘されながらも「体に悪いものはおいしい」と笑顔でアイスを食べていましたが、「良薬口に苦し」という名言よりも先輩の迷言にひかれてしまう時があります。
 
 もし、体に悪いものを食べるとまずく感じるとか胃が痛くなるなど、危険信号がすぐに出てくれるのなら、もっと快適に健康維持ができるのにと思ったりします。
 
 そんなことを思いながら、医師のアドバイスに従って漢方で代謝を良くしたり、糖質ダイエットを試みてみたりと健康改善に取り組んでいるこの頃です。
 
 どうしても避けられない病気や事故もありますが、できるだけ健康であることに越したことはないのですから欲に流されそうな気持ちと闘いながらも健康に気をつけていきたいものです。

J-PRESS 2015年 5月号