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私は『SNS』で考えた
石黒

 Line・Twitter・Facebook・Instagramを代表とするSNS(social networking service)が登場・普及し10数年、スマホが急増したことがSNSの普及を加速。日本人の7割以上がSNSを利用、疎遠になっていた旧友との連絡、企画したイベントへの参加者募集、即座にリアクションを返すことも可能に。SNSの利便性は危険性(リスク)と表裏一体、配慮に欠けた書込み・個人情報の流出・SNS依存症など負の側面も。
 
 母校の同窓会幹事を拝命した一昨年、30数名の実行委員の連絡ツールは専らSNS、リアルタイムに情報を共有、担当任務を迅速に遂行。友人の大学教員は講義内容、キャンパス内の『花の便り』を。週に一度伊丹空港と羽田空港を往復する知人は、飛行機の窓から見える『今日の富士山』の画像を。西海岸のDr. Ericはプール付大豪邸と愛娘の近況を。過去7年間でFBF(フェイスブック友達)は112人に。
 
 米国San Jose在住の友人Rが小松空港に降立ち、春の北陸路を探索中である事をSNSで知る。JAPAN RAIL PASS(外国人用JRパス)を使い小松・福井・金沢・富山・松本に滞在。老舗のソースカツ丼、恐竜博物館、白川郷、市場の寿司店、東茶屋街、富山ブラックラーメン。一緒に黒部峡谷に向かう道中、彼のマニアックな『北陸穴場遍歴』に驚愕。「SNSで下調べしたんです、お子さんはカイト君ですね」。
 
 ●総務省インターネットトラブル事例集より抜粋● 「勉強や食事をしていてもスマホが気になる、歩行中もスマホから目が離せない、そんな依存傾向のある子供が増えています。自分をコントロールできずスマホを長時間使うようになれば、勉強に充てる時間が減るだけでなく、健康面でもマイナスです。適切な使い方ができるよう、利用のルールを話し合い、保護者が利用状況を把握するよう心掛けましょう。(後略)」

J-PRESS 2018年 5月号