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SAKURA SAKURA ~冬から春へ
木村

 朝早くに電車で京都へ向かうとなると、新高岡駅6時21分発のつるぎ701号からの金沢乗換え、サンダーバードで京都駅着が8時55分。北陸新幹線の開業で関東方面が賑わう一方、関西方面のもっと早い朝一の電車に乗るためには金沢まで出る必要があります。さて、どうやって始発に乗ろうかな。
 
 秋は紅葉。数年前から、京都の某お寺では11月中旬の2週間ほど「撮影禁止」の期間を設けています。いや、一番の撮影スポットである2つの橋の上に限ったことですが。最初のうちは期間は短く、しかも「三脚を立てての」撮影を禁止としていました。しかしあまりの観光客の多さに(?)年々規制が厳しくなりました。まぁ、それは致し方ないとして、あまりの混雑のため、「(朝8時の)開門時間に近い早朝であれば、比較的ゆっくり見られるようだ」との情報もあって、策を労してみることに。金沢駅を朝5時に出発する「しらさぎ」からの米原で東海道新幹線に乗り継ぐ方法を選択。まぁ、11月ともなれば、朝5時なんてまだ真っ暗の中を出発し、乗客は少なく、アナウンスも静かでかつての夜行列車のような様相です。そして米原駅の新幹線ホームは在来線と隣あわせで、旧JR高岡駅の何番と何番を乗り換えるぐらいの、なんともシンプルな乗り換えです。そして米原と京都の一区間、ほんの20分の間に6~7本の電車とすれ違うのは、さすが日本の大動脈だなぁと。
 
 早春。高岡古城公園の梅園が見頃を迎え、「梅」に続いて「桃」「桜」「チューリップ」「バラ」「芍薬」「あじさい」と花撮りの季節がめぐってきます。この文書がお手元に届く頃、桜のつぼみもいよいよ色づいてきていることでしょう。花撮りにはやはり必要かなぁと今年は初マクロを入手し、ソメイヨシノの並木をどう撮ろうかと作戦を練っています(笑)。2種類の手振れ補正がついたレンズですが、マクロ域での撮影は自分の呼吸によるわずかな揺れでもピントを外してしまい、私の場合は手振れ補正のレベルではなく非常に難しい。だけど、ちょこまか動き回るちっちゃい子が最接近してもシャッターが切れてくれるのは、これまたマクロレンズの利点です。

J-PRESS 2019年 4月号