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新元号、初上高地・初オーケストラ
木村

 家族や親戚に音楽活動に関わる者が多くいる関係で、必然的に友人知人にもその関係者が多くなります。「風と緑の楽都音楽祭」。諸事情あってラ・フォル・ジュルネから変更になりましたが、地元・北陸のアマチュア団体から一流のプロオケ、プロの演奏家まで様々な演奏が繰り広げられ、比較的安価な入場料で楽しめます。しかも、会場の中心は金沢駅前という好立地。数年前には、塾の生徒がオーディションを制してピアノ・ソロを披露してくれましたが、「とても高校生とは思えない演奏!」と司会の青島広志氏も絶賛でした(そりゃ、全国大会でも金を受賞するほどの技術ですもの笑)。近年、上質の音楽に親しむ余裕もなかなかなくて、「風と緑の~」になって初の参戦でした。オーケストラもソリストも、さすがプロだなぁと、数年ぶりに満喫することができました。
 
 4月15日、アルペンルート全線開通。友人に、山とカメラの達人が何人かいる関係で、こちらも必然的に興味を持つようになりました。いや、写真は小4の頃からの趣味ですが(笑)。今年は雪の大谷は15mからスタートしたようです。GW期間中は朝6時45分で往復チケットは売り切れ(ルート内の宿泊や、扇沢へ抜ける場合は購入可)の日もあったようで。たしかにあの、帰りのケーブルカー。たった7分の乗り物ですが美女平で1時間以上も待ちといわれると萎えます。まぁ、なんとなく想像してはいましたが、晴天の日も多くて予想以上の混雑だったようです。そこで、アルペンルートを尻目に(?)開山直後の上高地へ。昨年は2度とも曇天で穂高には出会えませんでしたが、今回はトンネルを抜けると目の前に、雪をかぶった焼岳。そして大正池越しの穂高連峰。まぁ、お昼過ぎ到着ののんびり河童橋周辺散策でしたが、この『釜トンネルを抜けた瞬間の感動』も目的のひとつです。APSC+400mm+エクステンダー1.4(=896mm)のファインダー越しには、この日は稜線上に、奥穂高山頂の祠や標高点、ジャンダルムに向かう人まで見えていました。
 
 この文書がお手元に届く頃は、今年初の、花フェスタ・春のバラ祭り(笑)。青空に恵まれるとよいのですけどね。今年初の音楽祭に今年初の上高地。幸先のよい令和のスタートになってくれるでしょうか。

J-PRESS 2019年 6月号