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お菓子
木村

 いよいよ3月、中旬にもなると、京都では桜の便りも。京都といえば、中学生の皆さんには修学旅行でご縁がありますね。…江戸時代中期、箏(そう)の名手であり作曲家でもあった八橋検校は数々の名作を生み出し、近世筝曲(そうきょく)の開祖と称えられています。没後、黒谷の金戒光明寺にある常光院に葬られましたが、墓参に訪れる人は絶えることがありませんでした。そのため検校没後の元禄2年、琴に似せた干菓子を「〇つ〇」と名付け、黒谷参道にあたる聖護院の森の茶店にて、販売し始めました。以来、320年余りに渡り、「〇つ〇」を製造し続けています…。さて、皆さんもきっと耳にしたことのあるお菓子、「〇つ〇」とは何でしょうか?

「八つ橋」です。


J-PRESS 2016年 3月号